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カメラの基本設定完全ガイド!「とりあえずこの設定」を解説します!

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「カメラの設定って結局どうやるのがいいの?」
「とりあえずこうやって設定すればいいよっていう設定を教えてほしい」

一眼レフカメラやミラーレス一眼を買ってまもないとき、覚えなきゃいけない用語や意味が多くて嫌になっちゃいますよね。

この記事では、とりあえずこうやって設定しておけば簡単に撮れる!といった方法を紹介します!

F値は自分のイメージで決めて、ISO感度(場合によってシャッタースピードも)オートにする。あとは露出ダイヤルで写真の明るさを決めるだけ!

 

どうしてこの設定がいいのかを解説していますので、ぜひとも最後までご覧ください!

カメラの設定の仕方を学んで、自分好みの素敵な写真を撮影できるようにしましょう!

「カメラの操作方法や設定方法」などの悩みや疑問・質問など、ご自由にコメント欄に投稿してください。

(コメント欄はこの記事の最下部です)

※いただいたコメントは全て拝見し真剣に回答させていただきます。

【1. カメラの基本設定とは?初心者でも簡単に理解しよう】

カメラの基本設定とは、

  1. シャッタースピード
  2. F値
  3. ISO感度
  4. 露出

 

これらの設定は写真の明るさや雰囲気を決定する重要な要素です。

シャッタースピードはシャッターが開いている時間、

F値はレンズの絞りの度合い、

ISO感度はカメラセンサーが光を感知する感度を調整することができます。

露出は写真の明るさのことを言います。シャッタースピード、F値、ISO感度によって決まるものです。

これらの設定を自在に操ることで、自分の意図した写真を撮ることができます。

【2. シャッタースピードの意味と効果、適切な設定方法】

シャッタースピードとは、カメラのシャッターが開いている時間(光を取り込んでいる時間)を表します。

写真のブレや明るさに大きく影響してきます。

写真を撮るときに「カシャッ!」ってなりますよね。カシャってなっている間にシャッターは開いて閉じます。

このときの、「カ」~「シャ」までの時間がシャッタースピードだと考えてください!

被写体がブレないシャッタースピードの目安は?カメラ初心者の人ってシャッタースピードの目安がどのくらいかわからないですよね。この記事では、被写体ごとにシャッタースピードの目安を説明しています。ブレることなく綺麗な写真を撮れるようにシャッタースピードをマスターしましょう!...

シャッタースピードと写真のブレについて

写真を撮るときに、ブレることがありますよね。

 

写真のブレの種類
  1. 手ブレ(撮影が動いてしまうこと)
  2. 被写体ブレ(被写体が動いてしまうこと)

 

手ブレに関してはレンズの焦点距離が望遠になるほど、ブレやすくなってしまいます。もちろん、歩いたり走ったりしながら撮影したら写真はブレてしまいますが、、

手ブレを抑えるには

シャッタースピード = 1/レンズの焦点距離(mm) 秒

として撮影すると、手ブレは抑えることができます。

例えば、自分の使っているレンズが 28-70mm のレンズを使う場合は

焦点距離28mm ⇒ 1/28 = 約1/30 秒
焦点距離70mm ⇒ 1/70 = 約1/80 秒

というように、1/30秒~1/80秒で撮影するのが基本となります。

ただ、これはフルサイズカメラの場合ですので、APS-Cのカメラをお使いの方は上記の値に1.5倍して考えるようにしましょう。

 

被写体ブレに関しては、速く動く被写体ほどブレやすくなってしまいます

被写体ブレを抑えるには被写体によってシャッタースピードの目安を覚えておくとラクです。

  • 人:1/500秒以上
  • 乗り物や動物など:1/1000秒以上
  • スポーツ観戦:1/1250秒以上
  • 飛んでいる鳥:1/1000~1/2000以上

 

一方でブレていない写真が必ずしもいいとは限りません!

例えば、川や滝、海などの水を撮るときはシャッタースピードを遅くして撮影すると流線になり、時の流れを感じるような幻想的な写真を撮ることができます。

また、夜景や星などの光を流線にして撮影するのもよく使われる表現技法ですよね。

シャッタースピードと写真の明るさについて

シャッタースピードはシャッターが開いている時間、すなはち光を取り込んでいる時間というように説明しました。

そのため、

シャッタースピードが速い  写真が暗くなる

シャッタースピードが遅い  写真が明るくなる

こういった特徴があります。

一般的には、星を撮るときは20~30秒程度、夜景を撮るときは10~20秒程度と言われていますが、この明るさに関してはISO感度と関わってきます。

ISO感度の話は後述しますが、ISO感度は写真のノイズに影響が出てきますので、比較的綺麗に撮影することができるシャッタースピードは、星を撮るときは20~30秒程度、夜景を撮るときは10~20秒程度だと考えるようにしてください!

 

【3. F値の役割と使い方、写真表現に与える影響】

絞り羽根

ボクが思うに、シャッタースピード、F値、ISO感度のなかで最も重要なのはF値だと思います。しっかり解説しますので、最後まで読んでください!

F値とは、レンズの絞り羽根の開き具合のこと。

写真のボケや明るさに影響する。

レンズは複数枚の絞り羽根で構成されていて、これらの絞り羽根によって光が通る道(穴)がつくられます。

このレンズを通って入る光の量のことをF値といいます。

F値はレンズの性質上、ピントが合う範囲(ボケ感)や写真の明るさに影響をあたえます。

<div class=”simple-box8″><p>

・F値が小さいと絞り羽根がひらく(開放)

・F値が大きいと絞り羽根が閉じる(絞る)</p></div>

絞り、F値の解説図絞り、F値の解説図
絞り、F値の解説図
絞り(F値)ってなに?これでボケをつくりだせる!カメラ初心者の疑問を解決!!「絞りとかF値ってなんだろう?」 「もっとボケのある写真を撮りたい、背景までくっきりと映したい」 「どのくらいに設定したらいいんだろ...

F値とボケ感について

風鈴 絞りF4

上の図にもあるとおり、

F値とボケ感の関係
  1. 絞り(F値)を小さくすると、ボケのある ”ふんわり” とした写真になる
  2. 絞り(F値)を大きくすると、全体にピントがあった ”シャープ” な写真になる

といった関係があります。

下のgif画像のようにF値に応じてボケ具合は変わります。

絞りによる写真の変化

 

中学校の理科の授業でレンズの性質を習いましたよね(ボクはほとんど覚えていないです)?これでボケる原理が理解できます。

レンズの前後にある焦点を通る2つの光と、レンズの中心を通過する光の3つの光がイメージセンサーに届くときにずれるとボケになります。

詳しくはTABI-CAMさんの記事をご覧ください。

https://tabi-cam.com/reason-of-boke/ 

 

F値と明るさについて

F値が小さいと絞り羽根が開放状態になり、大きいと絞り羽根が絞られた状態になります。

そのため、

F値と明るさの関係
  1. 絞り(F値)が小さい(開放)と、撮るときに少ない光で撮れる
  2. 絞り(F値)が大きい(絞る)と、撮るときにたくさんの光が必要

ISO感度を固定させて写真を撮るとき、

F値が小さいと光を集めやすいため、シャッタースピードは速くしましょう

F値が大きいと光を集めづらいため、シャッタースピードは遅くしましょう

 

【4. ISO感度の理解と使い方、ノイズの発生とのバランス】

VoightLander NOKTON classic 40mm F1.4 S.C. 作例

ISO感度は、イメージセンサー(撮像素子)が光に反応する感度

ISO感度は「アイエスオーカンド」「イソカンド」と読まれています

ISOは “International Organization for Standardization(国際標準化機構)”の略
フィルムがどれだけ弱い光を記録できるかという規格です

なんだか難しそうな感じになっていますが
イメージセンサーの光の反応のしやすさという意味です

こんなときに便利

動物や乗り物など動きが速いものを撮るとき

三脚が使えないとき

望遠レンズを使ってシャッタースピードをあげたいとき

絞り(F値)を絞って、シャッタースピードを上げたいとき

 

ISO感度と明るさについて

ISO感度による写真の明るさの変化ISO感度による明るさの変化(SS:1/4秒、F4)

ISO感度が大きければ大きいほど、光に反応しやすく写真が明るくなります。

センサーサイズや機種によって異なりますが、一般的にこのくらいでISOは設定すると良いと言われています。

ISO感度の目安

三脚をつかった撮影、風景:ISO100

日中の明るい外、手持ちのスナップ:ISO100~400

明るめの室内:ISO400~600

暗めの室内:ISO1600~3200

夜の外:ISO3200~6400

 

アイキャッチ_ISO_noise
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ISO感度とノイズについて

高感度ノイズ_作例

暗い場所での撮影や動きの速いものを撮影するときにISO感度をあげて撮影するのが良いということを上で説明しましたが、上げすぎると良くないことがあります。

ISO感度をあげすぎるとノイズがでてしまう

下にISO感度をあげたときの写真のノイズの出方を比較しています。

ですが、このノイズも写真編集ソフト”Lightroom”をつかって簡単に除去できますので、詳しくはこちらを参考にしてください!

この記事を読めば、編集すればISOは12800まではあげて撮影しても良いからオート設定にしておいても良いと思えるので、ぜひ読んでみてください!

ISOは気にせず写真を撮ろう_アイキャッチ
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【5. 露出の重要性と調整方法、写真に表現力を与えるポイント】

露出のイメージ露出のイメージ

露出とは、センサーに入り込む光量のこと!

数字で-3〜+3で表される。

ISOやシャッタースピード、絞りが写真の明るさを決めることが分かったと思いますが、「どれも明るさに関係するじゃん!どうやって設定していけばいいのよ!」って思う人もいると思います。

そんな疑問を解決するために、上の図を用意しました。露出のイメージは浴槽に水をためるイメージがとても分かりやすいと思います。

シャッタースピード、F値、ISO感によって写真の明るさが決まりますが、これを数字(-3〜+3)で表したものです。

マイナスは暗く(光量が足りない)、プラスは明るい(光量が多い)、0はちょうどいい明るさであるということを意味しています。

シャッタースピード、F値、ISO感度のいずれか1つでもオートにしているときに露出補正ダイヤルで露出を調整することができます。

 

露出のイメージ
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【6. カメラの基本設定の実践例】

ここまでのことを踏まえてどんな設定で撮影するのが良いかをボクの設定例を用いて解説します。

F値は自分のイメージ(ボケさせるかシャープにさせるか)で決めて、あとは露出ダイヤルで写真の明るさを決めるだけ!

ボクは基本的にはマニュアルモードかAモードで撮影しています。

マニュアルモード

シャッタースピード : 1/レンズの焦点距離(mm) 秒以上

F値 : 自由!!

ISO感度 : オート(最高12800)

露出 : 自由!!

Aモード

シャッタースピード : オート

F値 : 自由!!

ISO感度 : オート(最高12800)

露出 : 自由!!

いずれのモードでもF値を自由に設定しておけるようにしています。写真によってボケさせたいこともあれば、絞ってシャープな写真にしたいことがあり、表現の基本になるからです。

初めにF値を決めておけば、あとは露出ダイヤルで露出を調整することで写真の明るさを決めて撮影するだけです!

昼間に風景や花などのさほど動きの少ないものを撮影するときはAモードで撮影しています。これは特にシャッタースピードを気にしないで撮影できるからです。

ポートレートや動物を撮るときは、シャッタースピードを速くしておかないといけないので、マニュアルモードで撮影しています。

ペレーの木 作例6(SS:1/640, f:10, ISO1000, 露出-0.7, 焦点距離43mm)ペレーの木 (SS:1/640, f:10, ISO1000, 露出-0.7, 焦点距離43mm)
sel24105g_ポートレート1ポートレート1(SS:1/250, f:4, ISO100, 露出-0.3, 焦点距離50mm)
sel24105g_風景4風景 (SS:1/250, f:4, ISO160, 露出-0.7, 焦点距離97mm)

【7. まとめ:基本設定を押さえて自由な表現を楽しもう】

今回の記事では、この記事さえ読めば写真の設定には迷わない!ということを意識してみなさんに解説しました。

カメラの基本設定をマスターすることで、自分の意図した写真表現を自由にできるようになります。今回解説した設定方法を応用しながら、さまざまな被写体や撮影シーンで自分のクリエイティビティを発揮しましょう。

 

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