最近ミラーレス一眼や一眼レフカメラといったデジタルカメラを買った人や、操作に慣れてきた人でも「測光モード」を知らない人って結構多いとおもいます。
マルチモードや中央重点モードなど、さまざまなモードがあり、どれを使えば良いのか迷っちゃいますし、そもそもどんな違いがあるのかって分からないですよね。
測光モードではどの部分をもとに写真の明るさを決めるか(どこの光を測るか)を操作することができます。
あれ?露出補正も明るさを調整する役割があるよね?と思った方。そのとおりだと思います。
露出補正も測光モードも、いずれも露出を操作するためのものです。ですので、露出補正を自在に操れる人は正直あまり得をしない機能かもしれません。
ただ、測光モードの特性を知っていれば、より簡単に自分の好きなところの明るさを調整できたり、簡単に白トビを抑えた写真を簡単に撮ることができます。
では、解説していきます!
「カメラの設定方法や設定項目の意味」などの悩みや疑問・質問など、ご自由にコメント欄に投稿してください。
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【1. 測光モードとは?基本的な概念と役割】
測光モードとは、カメラが被写体の明るさを測定し、適切な露出を得るための設定です。
カメラは光の量を計測し、その結果に基づいてシャッタースピードや絞り、ISO感度を調整します。
正確な測光により、被写体の明るさと暗さをバランス良く再現することが可能となります。
測光モードには様々な種類がありますが、Sonyのα7Ⅲを参考に代表的なモードを紹介します。メーカーごとに呼び方は異なりますが、測光の仕方は変わらないのでご安心ください。
- マルチ
- 中央重点
- スポット(標準)
- スポット(大)
- 画面全体平均
- ハイライト重点
これらの機能について紹介していきます。
【2. マルチモード:光の全体を考慮したバランスの取れた測光とおすすめシーン】
マルチモードは、光の全体的なバランスを考慮して測光を行うモード
マルチ測光は、いわゆるバランス重視のモードです!
カメラが撮影範囲全体の明るさを分析し、被写体や背景の明るさのバランスを取ることで、一般的に自然な露出を実現します。
例えば、美しい風景を撮影する際には、空の明るさや地面の陰影など、被写体と背景の明るさの差が大きいことがあります。
マルチモードでは、そうしたシーンで被写体と背景のバランスを取りつつ、細かい明暗の表現もしっかりと再現することができます。
また、ポートレート撮影においてもマルチモードは有用です。
被写体の顔の明るさや背景の明るさのバランスを取りながら、肌のトーンや表情のニュアンスを適切に再現することができます。
マルチモードは光のバランスを考慮して測光を行うため、明るい部分と暗い部分の細かいニュアンスを再現する能力が高くなります。
明るさのバラつきが少なくバランスの取れた写真を撮影したい場合に、マルチモードを選択してみてください。
【3. 中央重点モード:中央部を重視した測光とおすすめシーン】
中央重点モードは、画面中央を重点的に測光するモード
中央重点モードは、ど真ん中にメインとなる被写体を置いている、いわゆる日の丸構図などで効果的です!
被写体が画面中央に位置する場合や、背景との明るさの差が大きい場合に適しています。
中央部の明るさに基づいて露出が調整されるため、被写体を正確に露出させることができます。
例えば、ポートレート撮影においては、被写体が画面中央に位置することが多いです。
中央重点モードでは、顔の明るさを優先的に測光し、周囲の明るさに左右されることなく中央部分の適切な露出を実現します。
被写体の表情や肌のトーンを正確に再現するため、ポートレート写真において中央重点モードは頻繁に使用されます。
また、背景と被写体の明るさに大きな差があるシーンでも中央重点モードは有効です。
例えば、夕焼けのような明るい空とシルエットとなる被写体がある場合、中央重点モードを使うことで被写体を適切に露出させつつ、背景の美しい明るさを引き出すことができます。
中央重点モードは被写体の明るさを重視するため、被写体が画面中央に位置する場合や、明るさのバランスが重要なシーンで活用されます。
被写体を正確に露出させたい場合には、中央重点モードを選択してみてください。
【4. スポットモード:局所的な明るさを重視した測光とおすすめシーン】
スポットモードは、画面内のごく小さな範囲(スポット)に絞って明るさを測定するモード
ピントを合わせるためのフォーカスモードにもスポットってありますよね?あれと同じで、自分の好きなところの光を測定するのがスポットモードです!
SONYの機種ではスポット(標準)とスポット(大)とあり、”標準”はスポットの範囲がほぼ点であるのに対し、”大”はスポットの範囲が少し広め(標準複数個分くらい)です。
主に被写体の一部や特定の局所的なエリアの明るさを正確に測定するために使用されます。
例えば、逆光のシーンや暗い背景に輝く被写体など、光のコントラストが強い状況で使用すると良いでしょう。
被写体の重要な部分や明るさを知りたい局所的なエリアを適切に選び、その部分の明るさを基準にして露出を調整しましょう。
スポットモードの正確な測光は、被写体の細かな明暗の表現を引き出し、独特の効果を生み出すことができます。
【5. 画面全体平均モード:画面全体の平均的な明るさを測光とおすすめシーン】
画面全体平均モードは、画面全体の明るさを均等に測定し、その平均値に基づいて露出を決定するモード
光のバランスを画面全体で均等に取り入れることで、一般的にシーン全体の明るさを均等に再現することができます。
一番明るいところは少し暗く、一番暗いところは少し明るくといった感じで、コントラスト低めな写真になります。
ただ使った感想としては、極端に明るいところや暗いところがあると、そっちに引っ張られてしまうかなって感じました。ボクてきには使いづらかったです。
例えば、自然風景や屋内のスナップ写真など、光の均一な分布が求められる場合に活用されます。
被写体や背景の明るさを均等に再現するため、過度な明るさや暗さを避けるように注意しましょう。
被写体が画面全体に均等に分布している場合や、シーン全体の明るさを均一に再現したい場合には、画面全体平均モードが有効です。
【6. ハイライト重点モード:ハイライト部分の情報を重視した測光とおすすめシーン】
ハイライト重点モードは、撮影するシーンにおいてハイライト(明るい部分)の情報を重視して測光を行うモード
端的に言うと、一番明るいところを基準にして明るさを決めよう!っていうモードです!
このモードは、背景が明るく、ハイライト部分を持っているシーンに適していて、白トビを抑えたいときに有効です。
例えば、太陽光が差し込む屋外のシーンや、反射する表面を持つ被写体などが該当します。また、昼間に空を画角に入れる。
ただ個人的な感想ですが、ポートレートには向かないような気がします。85mmなどの中望遠でポートレートを撮影するときは背景は白飛びしてもさほど気にはならないです。そのため、ポートレートはマルチや中央重点、スポットなどを使うのが良いと思います。
ハイライトが重要な要素である場合や、明るい部分の詳細を重視したい場合には、ハイライト重点モードを活用しましょう。
【7. まとめ:測光モードを使いこなして撮影の幅を広げよう】
今回はカメラの測光モードについて紹介しました。
露出補正で明るさを調整している人が多いと思いますが、測光モードを使えば自分が合わせたいところで明るさを合わせられるようになります。
マルチモードと中央重点モードの写真を比較してもらうと分かりますが、同じ撮影設定なのに、写真の雰囲気が違います。マルチモードを全体が少し明るく、中央重点モードは全体が若干暗いけど中央が明るくなっているような印象です。
このように、同じ撮影設定でも測光モードによって雰囲気が若干変わりますので、自分のイメージどおりの写真にするにはどんな測光モードにすればいいかを探してみてください。
撮影する被写体やシーンで自分の中のイメージを膨らませながら適切な測光モードを選択し、より表現力豊かな写真を撮りましょう!
最後まで読んでいただき、ありがとうございました!
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